会席(懐石)料理店で食事の際、お献立とか和紙に筆で楷書体で書かれたものが置いてある趣のある店舗もございますね
先附とかお造りとか八寸とかのコースになって書いてあったりおすすめとか。私も下手ながら書いている時期ありました。入り口に花まで生けたりして今とは全く違う世界に居たのを感じます

よくよく字を見ると「書き間違えてる~」とか「誤植?」とか思われる文字も見た方いらっしゃるのでは無いでしょうか?そういうお店行かれる方はご存知かもしれませんが献立書く際には”忌み言葉”は書きませんというか書けません、特にご婚礼の席では

店によっても親方さんによっても流派(平安時代から日本料理では存在する分派も数派)でも差異はあるものの覚えておかねば上には立てないでしょうね。なんせお客様の大事な席で忌み言葉目にしたらどんなことになるやら。ましてや神祭事での料理に至っては・・・紅白幕や鯨幕みたいなもんですかね(皇室儀式は鯨幕だったかもしれないwうろ覚え青白は神事用で見ますね)

それも踏まえて日本料理であり、ただ料理作ってるだけではないということですね。例えば法要の際は重ねて盛らないとか
尚、冠婚葬祭で料理の盛り付け、器の形、切り出し方も変えます。この辺は前に書いた記事の陰陽五行説に基いてますね
結婚式のスピーチでも忌み言葉はあるんだから当然といえば当然でしょうね

さぁ献立書こうと思うと色々と文字を変えなければいけないという意識はなかったですね、自然と覚えてこの文字、言葉は使えないというのが身についてました例をあげるなら

擦る→当たる(摺り鉢→当り鉢)
止→留(止椀→留椀)
休→久(利休→利久)
なし→ある(梨→有の実)

他にもあったかもしれませんが新春の御献立~とか筆で書かないと思い出せませんw面白いもんです
法要では逆に使う場合もありますね。袱紗の包み方みたいなもんですネ



なんでこんなこと書いたかというと、本日(16日)利久蓮根(リキュウレンコン)なるもの作ってました。利久は千利休さんのことで胡麻を使用した料理に充てがわれます。胡麻好きだったみたいですね
と、いう訳で次回は利久蓮根です