<古称>
長月
菊開月 玄月
紅葉月 寝月
刘月 小田刘月 祝月 色取月 竹醉月 青女月 朽月 剥月


<野菜>
秋大根 馬鈴薯
玉葱
羊茎 牛蒡 胡瓜
茄子(丸茄子・加茂茄子 長茄子) 隱元 松草
湿地
冬瓜 夕顏 トマト(小金瓜・蕃茄。あかなす)オクラ (陸蓮根) 南瓜 里羊 八つ頭 薩摩芋
長羊 零余子
玉蜀黍(唐蜀黍)
蚕豆 枝豆 千石豆
お多福豆 蔓菜 松菜
青唐辛子 ピーマン 生姜 茗荷竹 大葉紫蘇 新銀杏 とんぶり
葡萄 メロン
あけび(通草) 無花果 批把 オレンジ 柚子 酢橘


<鳥魚>
 車海老 芝海老 秋刀魚
黑鯛 血鯛 疣鯛 石鯛 小鯛
眼張
鯵 縞鯵
女鯒  虎魚 伊佐木 舌平目
かます 皮剥
棍木鮪 あこう はまち しいら 赤魚 石首魚 石鰈
真鰈
青利烏賊 墨烏賊 鱧 穴子 蝦蛄
鮑 床節 秋鮭
落ち鮎
川鱒 虹鱒 手長海老

<菓子>
初雁 兎餅 鶉餅 岡の萩 錦台 栗羊羹 秋の山 萩の餅 栗金団 花野 萩の露 萩の山 月の雫 初雁城

<茶花>
草藤
桔梗 龍胆 秋海棠
沢暢(さわひよどり) 秋桐 琴柱草 松虫草 秋薄 小浜菊 秋菊 貴船菊 金水引
葛の花 曙草 見返草 おけら
紫苑 蔓人参 人草 われもこう 狸豆 時鳥草 田村草 秋丁子 弁慶草


<一般季語>

初秋 新秋 新涼 秋冷 秋色 秋 涼風 虫の音 秋晴れ 秋霖 二百十日 二百二十日 台風 编風 白露 高潮 秋分 仲秋 名月 芋名月 豆名月 栗名月 月見 待宵月 十六夜月 立待月 觀月 月見团子 衣被(
吉吉) 秋彼岸 お萩 彼岸团子 重陽 菊節句 菊酒 菊飯
菊の露 菊慈童 秋の七草 秋草 秋廉 秋扇 夜長 灯火親しむ 敬老の日
梨もぎ 葡萄狩り 野分(のわき) 芋園 鈴虫 蟋蟀(こおろぎ) かんたん【那郭】 松虫 くつわむし【轡虫】 きりぎりす 赤錆鈴 薄 彼岸花 百合 百舌

<歳時記>
ちゅうしゅう仲秋・中秋
1(仲秋)陰暦で、秋の三か月を孟、仲、季と分けその真中をいう。陰暦八月の異称
2(中秋)陰暦八月一五日の称。
じゅうご-や十五夜
1 陰暦一五日の夜。満月の夜。三五のタべ。 2特に陰暦八月一五日の夜。月見の佳節とし、月下に宴を張って詩歌をよむ。民間では、月見団子・芋・枝豆・柿・栗などをそなえ、すすきや秋草の花を飾り月をまつる。中秋。芋名月。
また、江戸時代、吉原の遊里の紋日(もんび)。
十六夜:「いざよい(十六夜)の月」の略。* 相模集「いさよひもたちまちにやはいづるとて」
陰暦十六日。また、その夜。* 源氏- 葵「かのいさよひのさやかならざりし秋の事など」 
たちまち-づき立待月(立ちながら待っているうちに出てくる月の意)陰暦一七日の夜の月。 主として八月にいう。
 いまちづき(あまち)居待月(少し遅れて出るので、すわって待つところから)陰暦 - 八日の月。一説に、「七日の月。季語として特に八月一八日の月をいう。居待ち。→立待ち
月・寝待ちの月。 被月が明るいというところから同音の明石(あかし)にかかる。
臥待ちの月... (月の出が遅いので臥して待つ意).... =ねまち(寝待)の月 2 特に、陰暦八月一九日の夜の月をいう。
ふけまちづき更待月...(夜が更けてからその出を待つところから)陰暦二〇日の夜の月。 
有明の=月(つき)[=月夜(つくよ)]... 夜が明けても、なお天に残っている月。
(参考)まめめいげつ豆名月 陰暦九月十三夜の月。新暦十月十四日頃。また、その日の月見行事。季節の風物として、枝豆」 を供えるところからいう。別名栗名月。
 暑さ寒さも彼岸(ひがん)まで... 残暑のきびしさも秋の彼岸ともなればめっきり衰え、余寒の きびしさも春の彼岸頃にはいちだんと薄らぐものだの意。暑い寒いも彼岸まで
ひがん【彼岸】(梵paramita「波羅蜜多」の訳語。「到彼岸」の略).... 仏語。悟りの境界に至る こと。また、その悟りの境地、涅槃の境界。生きているこの世を此岸(しがん)とし、煩悩を中 間の川や海にたとえるところからいう。真西に太陽が沈む為、阿弥陀仏がいる方向が正しく わかる。
春秋二季の彼岸会(ひがんえ)。また、その七日間。俳諧では、秋の彼岸を「後の彼岸」「秋の彼岸」という
ちょうよう重陽(陽数の極である九が重なる意):五節供の一つ。陰暦九月九日の こと。また、その節会(せちえ)。重陽の節。重陽の宴。菊の節供。
重陽の=宴(えん)[=節(せつ)」... 重陽の日、宮中で催された観菊の宴。杯に菊花を浮かべ た酒を酌みかわし、長寿を祝い、群臣に詩をつくらせた。菊の宴。菊花の宴。九日の宴。
秋の七草(ななくさ)... 秋に咲く草花の中で、秋を代表するものとされる七種の草花。萩 (はぎ)、尾花(おばな)、葛(くず)、撫子(なでしこ)、女郎花(おみなえし)、藤袴(ふじばかま)、 桔梗(ききょう)の称。七草。
補注 山上憶良の「万葉 - 一五三八」では、桔梗が朝顔になっているが、朝顔が何をさすかにつ
いては諸説がある。
いちじく無花果・映日果
1クワ科の落葉小高木。小アジア原産で江戸初期寛永年間(1624~1643)に渡来し、各 地で栽植される。高さ三~五メートル。樹皮は褐色。多く分枝し、幹、枝は湾曲する。葉は掌状に三~五裂し、裏面に細毛をもつ。春から夏に倒卵形で肉厚の花嚢をつける。花嚢は中に
無数の白い小さな花をもち、暗紫色か白緑色に熟し、食用となる。乾した茎、葉 実は駆虫、緩下剤、下痢止めになり、液汁は戌(いぼ)、うおのめなどに効くという。とうがき。ほろろいし。中国語の映日果(インジークォ)がなまっていちじく。
2「いぬびわ(犬枇杷)」の異名。
 さんま秋刀魚
1サンマ科の海魚。全長約四〇センチメートルに達する。体は側扁して細長く、刀状。体色は暗青色で腹部は白く、体側に銀白色の光った太い線が走る。口吻(こうふん)はとがり、 下あごがやや長い。北部太平洋に広く分布。秋、産卵のため大群をなして千島列島付近 から南下し、冬、伊豆諸島や紀伊半島などの沿岸の海藻に産卵。肉は脂肪に富み塩焼き として美味で、みりん干し、缶詰などにもされ、秋の庶民の味覚として親しまれる。さい ら。《季・秋 4
2「秋刀魚が出ると按摩が引っ込む」安価で栄養価が高いため。
3「さんま、三馬、魚の名。細魚に似たり。塩漬けにして江戸に送る。一時初物と称して先を
りげんしゅうらん
争ふて買い食ふ。」『里語集覧』
4 「目黒の秋刀魚」『古典落語』
くり【栗)
1 ブナ科の落葉高木。また、その実。北海道の南西部、本州、四国、九州の山地に生え、果
樹としても栽培。幹は高さ10メートル、径10センチメートルぐらいになる。葉は短い 柄のある長楕円形で長さ六~一五センチメートルになり、縁には針状にとがった切れ込み がある。雌雄同株。初夏、長さ-0~10センチメートルの黄白色の雄花穂をつけ、その 基部に二~三個の雌花がつく。果実は熟すと裂開する球形または扁球形のいがに包まれ ており、堅い果皮と渋皮をとり去って食用にする。材は腐朽しにくいので建築、船舶、器 具、枕木用材とし、またシイタケの培養原木や薪炭材にも使う。樹皮のタンニンは染料お よび軽(なめし)皮に用いる。栽培種としては本種の他に、アマグリ(シナグリ)、ヨーロッパグリなどが栽培されている。《季・秋15 栗の秘(いが) 栗の果実を包み、外側に多くの長いとげを密生する球形の外皮。総苞の発 達したもので、果実が熟すると四裂して果実をむきだしにする。
丹波栗(たんぱくり)用命天皇(三十一代=586~7)が丹波に行幸したとき、記念の為皮に
爪痕をつけて植えたのでその木にはすべて傷跡のなる実がなったという伝説がある。大粒で味がよい。
なし梨・梨子
バラ科の落葉高木。アオナシおよびヤマナシから育成された果樹で、古くから栽植される。幹は高さ三メートル内外。葉は広卵形で長さ八センチメートルぐらい。花期は四月頃 で径三センチメートル内外の白い五弁花を開く。果実は径五~10センチメートルの球形 または倒卵形で、外皮に細かい斑点がある。果肉は水分と甘味に富む。長十郎など多数 の栽培品種がある。本種のほかに西洋梨や野生種を総称していう場合もある。漢名、梨。
なしのき。ありのみ。
二十世紀:千葉県の松戸覚之助により一九世紀の末に発見された偶発実生。果形はほ ぼ球形。果皮は緑色から熱して淡黄色となり、不鮮明な果点が密にある。果肉は白色、 多汁で甘味が強く芳香があり、舌にざらざらする感触が少ない。八~九月に熟す。枝の 発育がよく、収量も多いが黒斑病に弱い。かちどき。
長十郎...ホンナシの一品種。神奈川県の当麻長十郎の庭で明治二七年頃に発見された。 果形はほぼ球形。果皮は茶褐色で、不鮮明な小白点がある。果肉は白色、多汁で甘味が
強く芳香がある。樹の発育がよく、病害にも強い。
おくさんきち晩三吉
新潟県原産のナシの一品種。果皮は黄褐色。晩熟で翌年の六月ごろまで貯蔵がきく。
三水...幸水・豊水・南水 他、新高、八雲、菊水
のわき【野分) I(野の草を分けて吹き通る風の意)二百十日、二百二十日前後に吹く暴風。また、ひろく 秋から冬にかけて吹く強い風をいうこともある。のわきのかぜ。のわけ。台風。《季 秋》
台風は英名typhoonに台湾から抜ける風の意から漢字を当てはめたもの。
「源氏物語」第二十八帖の巻名。源氏三八歳の秋八月、野分の吹き荒れたあと、風見舞に まわる夕霧の目に映じた六条院のさま。垣間見た紫上や明石姫君のさまなどを述べる。玉鬘
十帖の第七。