日本で料理の仕事をしていて一番混乱したのはユダヤ教徒への食事でした
理解さえすれば問題ないのですが当時はなかなかに苦労しました
メニュー組み立てから”あっ!”なんてのはしょっちゅうでしたね、和牛ヒレ肉のクリーム煮とか書いちゃったり・・・
写真なかった・・・・
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レビ記 11章
食べられる動物
ひづめが分かれ、反芻する陸上の動物 (3節)うろこ and ひれのある水中の動物 (9節)鳥類のうち、トサカや羽根がないもの (13-23節)昆虫類のうち、飛び跳ねるもの (23-24節)食べられない動物
ひづめが分かれず、反芻しない陸上の動物 (4節)うろこ、ひれのない水中の動物 (12節)鳥類のうちトサカや羽根があるもの (13-23節)昆虫類のうち飛び跳ねないもの (23-24節)死肉 (39節)裂かれた爪を持つ動物 (27節)猛禽類 (15-16節)爬虫類 (29節)ネズミ (29節)その他
動物の血を食べてはいけない (4節)動物の死骸に触れてはいけない (8節)聖なる動物を食べてはいけない (13-23節)
レビ記 17章
動物の屠殺方法
動物は会見の天幕の入口で屠殺しなければならない (3-4節)動物の血は完全に抜き取る必要がある (4節)動物の脂肪は神に捧げなければならない (6-7節)動物の肉を偶像に捧げてはいけない (7節)その他
動物の血を食べることは禁止されている (10節)外国人が動物を屠殺することは禁止されている (8節)
レビ記 20章
禁止されている食物
死肉 (28節)裂かれた爪を持つ動物 (27節)猛禽類 (27節)爬虫類 (27節)ネズミ (27節)昆虫類 (27節)偶像に捧げられた動物 (28節)その他
これらの食物を食べると、神に罰せられる (28節)
申命記 14章
食べられる動物
ひづめが分かれ、反芻する陸上の動物 (5節)うろこ and ひれのある水中の動物 (9節)鳥類のうち、トサカや羽根がないもの (11-20節)昆虫類のうち、飛び跳ねるもの (23-24節)食べられない動物
ひづめが分かれず、反芻しない陸上の動物 (6節)うろこ and ひれのない水中の動物 (10節)鳥類のうち、トサカや羽根があるもの (11-20節)昆虫類のうち、飛び跳ねないもの (23-24節)死肉 (21節)その他
動物の血を食べてはいけない (21節)聖なる動物を食べてはいけない (21節)十分の1献金を捧げなければならない (22-29節)
神への敬意を表し、聖なる民としての意識を高めるためにも重要な役割を果たしていると考えられている
ユダヤ教徒の食事に関して注意すること
コーシャ:ユダヤ教の食事規定
コーシャとは、ヘブライ語で「適正な」という意味を持つ言葉で、ユダヤ教の食事に関する規定を指します。旧約聖書(レビ記と申命記)に基づき、食べてよいものと、食べてはいけないものが明確かつ厳格に定められています。
コーシャの目的
コーシャの目的は、単に食事内容を規制することではなく、ユダヤ教徒の倫理観と精神性を養うこととされています。動物の扱い方や食事の仕方を通して、神への敬意と感謝の気持ちを持つことが求められています。ユダヤ教徒の食事は、「コーシャ」kashrutと呼ばれる食事規定に基づいています。コーシャの食事では、食べることが許されるものと禁じられているものがあり、そのルールは厳格です。
ユダヤ教徒の食事に関して注意すべき点を以下にまとめます。
食べることが許されるもの
- 動物: 反芻動物でひづめが二つに分かれているもの(牛、羊、ヤギなど)
- 魚: ウロコとヒレがあるもの
- 鳥: 猛禽類以外のもの
- 卵: 鶏卵
- 果物、野菜、穀物: すべて
食べることが禁じられているもの
- 豚:反芻動物で偶蹄類でない
- ウサギ:反芻動物で偶蹄類でない
- ラクダ:反芻動物で偶蹄類でない
- 貝類:ウロコとヒレのある魚介類のみ食べる
- イカ、タコ、エビ:ウロコとヒレのある魚介類のみ食べる
- 昆虫
- 猛禽類
- 血液:血液は食べることができません。肉類を調理する前に、血液を完全に抜き取る必要があります。
- 脂肪
- 乳製品と肉類の組み合わせ:コーシャの肉と乳製品を一緒に食べることはできません。また、乳製品を使用する場合は、コーシャの乳製品である必要があります。
その他の注意点
- コーシャの食材は、特別な方法で屠殺・処理されたものである必要があります。
- 調理器具もコーシャ専用のものを使い、コーシャの食材と非コーシャの食材を混同しないようにする必要があります。
- ユダヤ教徒の中には、より厳格な食事規定を守っている人もいますので、個人の希望を尊重することが大切です。
コーシャ認証
コーシャの食品であることを証明するために、コーシャ認証と呼ばれる認証制度があります。コーシャ認証機関が、食品の製造工程を監査し、コーシャの規則が守られていることを確認します。
コーシャ食品の流通
コーシャ食品は、世界中のユダヤ教徒向けに販売されています。ユダヤ教徒の多い地域には、コーシャ食品を取り扱うスーパーマーケットやレストランも多くあります。
日本におけるコーシャ
日本には、約1万2000人のユダヤ教徒が住んでいます。近年、コーシャ食品への関心が高まっており、コーシャ認証を受けたレストランや食品店も徐々に増えてきています。
コーシャとハラールの違い
コーシャとハラールは、どちらも宗教的な食事規定ですが、いくつかの違いがあります。
- 宗教: コーシャはユダヤ教の規定であり、ハラールはイスラム教の規定です。
- 動物: コーシャでは、反芻動物で偶蹄類である動物のみ食べることができますが、ハラールでは、反芻動物であれば偶蹄類である必要はありません。
- 屠殺方法: コーシャでは、専用の屠殺者によって、迅速かつ苦痛のない方法で屠殺する必要がありますが、ハラールでは、誰でも神の名のもとに屠殺することができます。
- 禁止されている食品: コーシャとハラールでは、禁止されている食品が一部異なります。
ユダヤ教徒の食事について尋ねる
ユダヤ教徒の食事について質問がある場合は、直接本人に尋ねるのが最善です。多くのユダヤ教徒は、自分の食事制限について喜んで説明してくれます。
参考情報
- ユダヤ教徒の食事に関する情報: https://ca.wikipedia.org/wiki/Portada
- ユダヤ教徒向けのレストラン: https://www.happycow.net/
- ユダヤ教徒の食事に関するよくある質問: https://www.myjewishlearning.com/article/jewish-recipes/
コーシャ認証マーク
コーシャ認証マークは、コーシャの食事規定に則って生産された食品であることを示すものです。これらのマークは、世界中のユダヤ教徒やコーシャの食事規定を守る人々によって求められています。
コーシャ認証マークには、様々な種類がありますが、最もよく知られているものは次のとおりです。
OUコーシャ:OUコーシャは、世界最大かつ最も広く認知されているコーシャ認証機関です。
OKコーシャ:OKコーシャは、米国で最もよく知られているコーシャ認証機関の 1 つです。
KFコーシャ:KFコーシャは、イスラエルで最もよく知られているコーシャ認証機関の 1 つです。
スターKコーシャ:スターKコーシャは、世界中で広く認知されているコーシャ認証機関です。
これらのマークに加えて、地域や特定の製品に特化したコーシャ認証マークも数多く存在します。
コーシャ認証を取得するには、食品生産者はコーシャ認証機関の検査を受け、コーシャの食事規定に準拠していることを証明する必要があります。検査には、原材料の調達から最終製品の製造まで、生産プロセスのすべての側面が含まれます。
コーシャ認証は、食品がユダヤ教の食事規定に準拠していることを保証するものです。ただし、コーシャ認証が食品の安全性を保証するものではないことに注意することが重要です。食品を購入する場合は、常にラベルを確認し、有効期限と安全に関する指示に従ってください。
次回はイスラム教の食生活になります、ぜひご覧ください。ハラールは聞き覚えがあると思います。
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